JavaScriptの関数を解説

急いでいる方は・・・

  • Function は、処理を一つのカタマリにする。
  • 処理を小分けにすることで、メンテナンスが容易になる。

JavaScript で処理をカタマリにする

処理の塊は、関数といいます。
JavaScriptで関数を作るには、functionを使います。

処理の構造を考える

たとえば、円の面積のを求める処理を考えてみます。
円の面積は、半径 × 半径 × π ですね。

この式の中に必要なものは、半径, πです。
そのうち、πは定数ですね。
ということは、半径が分かれば面積が分かることになります。

処理をコードにする

半径 × 半径 × πを求める処理を、ソースコードにしてみましょう。

const radius = 5;   // 半径 (ここを変えると結果が変わる)
const pi = 3.14;    // π

const area = radius * radius * pi;

上記のコードでは、radiusに好きな数字を入れると、areaが求められます。
このように、一定の法則性があると処理を固めることができます。

関数で処理を固める

処理を固める方法は、function 関数名( 引数 ){ 処理の内容 }です。
急に複雑ですね。
一つずつ埋めていきましょう。

関数名は、分かりやすい名前を付ければよいです。
今回は円の面積を求めるので、calculateAreaとします。

function calculateArea( 引数 ){ 処理の内容 };

引数は、処理に前もって必要なデータです。
円の面積を求めるには、半径が必要でしたね。

その半径のデータを受け取る変数名を書きます。
今回は、radiusとします。

function calculateArea( radius ){ 処理の内容 };

処理の内容に、実際の処理を書いていきます。
計算結果は、最後にreturn 結果;と書きます。

function calculateArea(radius){
    const pi = 3.14;
    const result = const area = radius * radius * pi;
    return result;
};

これで、calculateAreaは、円の面積を求める関数になりました。

関数を使ってみる

先ほどの関数を書いたコードは、処理の中身を定義しただけです。
radiusもらったら、こんな処理をして、こんな値を返す関数をcalculateAreaとします。」と、決めただけです。
使わないと動きません。

使い方は、関数名(引数に渡すデータ)です。

function calculateArea(radius){
    const pi = 3.14;
    const result = const area = radius * radius * pi;
    return result;
};

calculateArea(5); // radiusに 5 が入った状態で処理を実行

しかし、これでは計算だけさせて結果を受け取っていません。 結果を受け取るには、変数に入れてあげればよいです。

function calculateArea(radius){
    const pi = 3.14;
    const result = const area = radius * radius * pi;
    return result;
};

const area = calculateArea(5);
// calculateArea の radius に 5 が入って処理を実行
// return された値 (result) を area に入れる

JavaScriptのデータ構造2つを解説

急いでいる方は・・・

  • JavaScript には Array Object の2つのデータ構造がある。
  • Arrayは、データを順番に覚えるもの。
  • Objectは、データを名前で覚えるもの。

JavaScript で使う 2つのデータ構造

2つのデータ構造

JavaScript には、2つのデータ構造が存在します。
それは、ArrayObject です。

Array

Array は、複数のデータを順番で覚えます。
Arrayを作る時は、[]のカッコの中に,で区切ってデータを入れます。

const data = [1, 2, 3, 4, 5]; 
// data の中には 1, 2, 3, 4, 5 の "数値データ" が順番に入っている

const data2 = ['a', 'b', 'c', 'd']; 
// data の中には a, b, c, d の "文字データ" が順番に入っている

作ったArrayのn番目を読み出すには、[n]と順番を指定します。
※ n は、最初を0として数え始めます。

const data = ['a', 'b', 'c', 'd']; 

const value = data[1];
// data の 2番目のデータを value に入れる
// value の中身は 'b'
Object

Object も、複数のデータを持ちます。
しかし、順番ではなく名前で覚えます。

Objectを作る場合には、{}で囲います。
中のデータは名前: データの順で書きます。

const data = { name: 'unico' };

上記の場合は、nameという名前の場所にunicoという文字データが入っています。

読み出すときには、.で区切って、名前を指定してあげます。

const data = { name: 'unico' };

const value = data.name; 
// data の name に入っているデータを value に入れる
// value の中身は 'unico'

JavaScriptの変数2つを解説

急いでいる方は・・・

  • JavaScript で使う扱うデータは 数値と、文字列 の2つ。
  • 数値はそのまま書く、文字列は"で囲って書く。
  • それ以外に変数に入れるのは「構造」を定義するもの。(今回は触れない)

JavaScript で使う 2つの変数

2つのデータ

JavaScript で扱うデータは、たった2種類です。 それは、数値と、文字列 です。

数値

数値は、を表します。
足したり引いたり、計算をすることができます。

数値は、プログラム上ではそのまま数字を書きます。

const value = 100; // 100 という "数値"
文字列

文字列は、文字を表します。
繋げたり、区切ったりすることができます。

文字列は、複数の書き方があります。 '(クォーテーション)、"(ダブルクォーテーション)、`(グレイヴアクセント)を使う方法があります。

const stringA = 'data';  // ' を使った文字列
const stringB = "data";  // " を使った文字列
const stringC = "data";  // ` を使った文字列

いずれも、dataという文字列のデータが入ります。

JavaScriptの変数3つを解説

急いでいる方は・・・

  • JavaScript には var, let, const の3つがある。
  • 手短に覚えて、次の勉強をしたい人は let を使えばよい。

JavaScript で使う 3つの変数

3つの変数

JavaScript には、3つの変数が存在します。
それは、var, let, const です。

var

var の変数は、何度でも同じ変数名を使うことができます。
二度目に変数を定義し、値を代入すると最初に作った変数に上書きされます。

var value = 1;  // ✅ value の中身は 1
value = 2;      // ✅ value の中身は 2
var value = 3;  // ✅ value の中身は 3

これは、ソースコードの安全性を損なう仕様のため、現在は一般的に使われません。

let

let の変数は、スコープ内で二度同じ変数名を定義できません。
同じスコープ内で、再度同じ変数名を使用することができません。

let value = 1;  // ✅ value の中身は 1
value = 2;      // ✅ value の中身は 2
let value = 3;  // ❌ ここでエラー
const

const の変数は、最初に定義した値から変更することができません。

const value = 1;    // ✅ value の中身は 1
value = 2;          // ❌ ここでエラー